2024.02.05

お役立ち情報

『掃除の効率がグンと上がる内装素材選びと設え』

居室をきれいに保つには、まずほこりを外に出し、空気を入れ替えることが大切です。
掃除をきれいに仕上げるポイントは、
①光る部分をつくる
②物の向きと大きさをそろえて片付ける
③部屋の隅から掃除する

また、各内装材の長所や短所を把握しておくことも、部屋をきれいに保つ第一歩です。
各内装材と相性の良い掃除道具、適した掃除方法まで把握しておくとよいでしょう。

フローリングは汚れの目立たなさを重視

床で汚れが溜まりやすいのは、目地。その目地が少なくなる、幅広(100mm以上)のフローリングが床材としてお勧めです。また、樹種の色によって汚れが目立ちにくい色と目立ちやすい色があります。床材は、空間の印象のみならず、日常生活でのメンテナンスの利便性も大きく左右するので、その点にも留意して選びましょう。

【フローリングのメンテナンス方法】

・複合フローリングはワックスをかける
複合フローリングの場合、傷を目立たなくするためにワックスがけが有効です。ただし、ワックスを塗った部分に洗浄液を使用すると、ワックスがはがれるので、メンテナンス時は使う順番に要注意です。

・無塗装の無垢材は水拭きでOK
無塗装の無垢フローリングなら、掃除は固く絞った雑巾で水拭きするだけで十分です。ワックスをかけると、よく歩く部分だけワックスが剥離し、かえって目立ってしまうこともありますので注意が必要です。

【フローリングの色選択時の注意点】

・明るい色は髪の毛に注意
メープルなど明るい色の木肌の樹種は、ほこりが目立ちにくい一方、床に落ちた髪の毛などは目につきやすくなります。

・濃い色はほこりが特に目立つ
ウォルナットなど暗い色の木肌の樹種は、わずかなほこりも目立ちやすい。汚れやほこりの目立たなさから考えると、オークなど中間色の樹種がお勧めになります。

石の床材は汚れの種類に応じた手入れを

床材に石を選択した場合、日々のメンテナンスは掃き掃除とから拭きで十分です。水を使った洗浄は極力避け、拭き掃除する場合も固く絞ったモップや雑巾を使用します。クリーナーを使う場合は、石材を傷つけないよう、吸引口にブラシなどを装着しましょう。

壁は張り替え可能な仕上げにする

壁をまったく汚さず暮らすことは、難しいものです。また、どんな仕上げであっても、壁の汚れを落とすのはそう簡単ではありません。したがって壁をきれいに保ちたいなら、「汚さない、汚れを落とす」ではなく、「汚れたら張り替えられる」仕上げを選ぶのが現実的です。特に玄関廻りなど、靴の着脱時にいつも同じ箇所に触れて汚れやすい場所は、張り替えが可能な仕上げを選択するとよいでしょう。

【壁仕上げの使い分け】

・汚れを落としやすいのはクロス
クロスについた汚れは、専用の液体洗剤で拭き取りましょう。クロスが張り替え可能なように、塗装仕上げも塗り替えは可能ですが、拭き掃除で色落ちするリスクがあることに注意が必要になります。

・漆喰に洗剤はNG
漆喰に汚れが付いてしまった場合は、水拭きや、サンドペーパーで軽くこすり汚れを削る方法が有効です。小さなひっかき傷なら、霧吹きで水をかければ復元できます。

・場所に応じて壁材を使い分けるのも一手
洗剤で汚れを落としにくい漆喰などの仕上げは、汚れやすい箇所を避け、限定して採用するとよいでしょう。人が手を触れやすい高さのみクロス仕上げにするなど、場所に応じて壁材を使い分けしましょう。

掃除しやすいのはシンプルな間取り

掃除機をスムーズにかけるには、入隅・出隅が少ないプランニングが理想的です。整形の建物形状と部屋のかたち、直線で短い廊下が、掃除機をかけやすい家への近道!

【掃除機がかけやすい部屋のポイント】

・掃除機用のコンセントを確保
コンセントが少ない家は掃除しにくく、また、コンセントが家具などに埋もれて使われないままだと、ほこりが溜まり、漏電などの事故につながる恐れもありますので、設置位置・数の入念な確認をするようにしましょう。

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