2024.03.25
お役立ち情報
『植物が元気に育つ 日射と通風の取り入れ方』
室内の植物に元気がなくなったり、枯れてしまったりするのは、日射や通風といった環境や、水やりなどの管理方法が合っていないことが原因の1つと考えられます。植物ごとに性質は異なりますが、多くの観葉植物に適した場所は、風通しがよく、適度に日が当たるのが好ましい環境です。水は、与えすぎ・与えなさすぎといった両極端な管理ではなく、適度にメリハリをつけて、たっぷりの水量を少ない頻度で与え、受け皿には長時間水をためないようにするのがポイントです。
光が強すぎる場所も避ける
植物を育てるうえで一番重要なのが太陽の光。午前中に照明なしで本を読める程度の明るさ(500ルクス~)が必要です。植物は、光の差し込む方向に向かって成長したり、葉のつき方がいびつになったりすることあるので、置きたい植物のイメージに沿って設置場所を選んだり剪定したりすることが大切です。また、トイレには窓がないことが多く、使用しない時は暗い(照明オフ)状態なので基本的には避けましょう。どうしても置きたい場合は、リビングなどで育て、伸びた部分をカットして水差しなどで楽しむのもお勧めです。
【植物と光の関係】
・開口部との位置関係に注意しましょう 光が差し込む方向によって、植物の成長の仕方が異なるため、開口部の位置が植物の形状に影響を与えます。太陽の方に向かって伸びるので、置く場所が決まってからこまめに向きを変えて、まんべんなく日が当たるように育てるのも良いでしょう。
【植物を置くのに適した場所】
・背の高い植物は吹抜けに 背の高い真っ直ぐな植物は、トップライトを設けた吹抜けに設置するとよいでしょう。真上から差し込む光を目指して真っ直ぐに成長してくれます。
・置き場所は季節で変える 夏場の南側・西側は光が強く、温度が上がりやすく葉焼けなども起こりやすいので、レースのカーテンなどで遮り、半日陰にしましょう。北側・東側は明るさが足りない場合が多いので、直接外の光が入るようにするとよいでしょう。冬場は、どの方角でも窓のそばは冷気が植物にあたって傷みやすいので、窓から離したり、夜はカーテンなどをして冷気を防ぐとよいでしょう。
・気温、通風、光をチェック ①エアコンなどの空調機器により気温は一定に保たれているか確認しましょう ②風通しが良いかを確認しましょう ③ブラインドやレースで光を適度に遮断できるか、が、植物の成長に影響を与える室内の要素になります
気温の変化に応じたケアが必要
多くの観葉植物は高温多湿(生育温度が20℃以上)な環境を好みますが、床暖房に直接鉢を置くと、植物の根が傷んでしまいます。床暖房をオフにするか、断熱材を敷いて直接熱が伝わらないようにするなどの対処が必要です。また、植物の近くの照明は発熱しにくいLEDなどが適しています。
適切な水やりで湿度を管理
適切な水やりは、季節や日当りの環境、植物の種類にもよるが、基本は土が乾いたらたっぷりあげて、鉢皿に溜まった水を捨てます。水切れして植物が弱ったり、逆に鉢皿に水が溜まったまま湿度が上がったりすると、虫が湧いてしまうので要注意です。あらかじめ乾燥に強い品種を選ぶのも一案です。
【水やりのポイント】
・空気を循環させるようにしましょう 屋内では雨や露がない分、設置する空間の湿度を保つことも大切です。霧吹きなどで水分を与えるのも有効です。またサーキュレーターなどで室内の空気を回せば、虫も付きにくいでしょう。
・土が乾いたら水やりを 土が乾いてから水を一度にたっぷり与えるようにしましょう。シダ植物など多湿を好む植物ならば、用土が常に湿っていても根腐れは起こしにくいです。
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